2006年03月22日

この手が最善手であっても

先週の日曜日に将棋のNHK杯の決勝が放映された。
渡辺竜王対丸山九段戦。

初手▲3六歩

ええっ!?
プロの将棋でそんなの初めて見ました。
※将棋を知らない人には分からなくて済みません

初手は普通に考えると二通りと言っていいと思います。
7六歩か2六歩。
たまに5六歩を見るかな。

本当にビックリしました。
7大タイトルじゃないとはいえ決勝ですよ?


この渡辺竜王、発言も過激だということです。

公の場で、羽生世代に対して
「オッサンには負けられない」
と、発言したそうですw

そんな所に共感を抱く人も多いのか、彼のファンは多い。

ちなみにプロ麻雀団体に所属する者が、
先達者に対してそういう発言をしたらどうなるのでしょうか?
厳重注意?まさか除名とかまでは無いよな。
巨大掲示板で叩かれる、とかはありそうだw
興味深々ではあります。


対局が進み、渡辺竜王が指した手に対して、
解説の米長会長がこういうコメントをした。

将棋の研究が進んで、この局面になったらここに歩を打つのが最善ですよ、
という結論になっても、私は何局指してもこの歩は打たないですね。


と。

なんかね、感動したんですよ。

最善の一手かどうか解らない(研究されていない)段階で指さないのではなく、
それが最善の一手であっても指さないという。

とするとその理由は、
その前に指した手に対する意地とか、
自分のプロ棋士としての美意識とか、そういう理由になる。
※局面的に負けていて、混乱させる手を必要としてる局面ではない為

米長永世棋聖。
彼は勝負事に関して独特の持論がある。
将棋も麻雀も勝負事という点では共通点があり、
彼の持論は『気持ちのあり方』『運』等に重点が置かれているので、
非常に面白く、ためになる事も多い。

将棋という、実力が全てのゲームのプロなのに、
『運』に関する著書が多かったりするのも面白い。
オカルト派の麻雀打ちは読んでみて損は無いと思う。



さて、話しを戻し、
「ここではこれを切るのが期待値的(牌効率的)には正しいのは(得なのは)知ってますが、私は切りません」

私も自信を持ってそんなコメントが出来るようになりたいと思った。

牌譜を見た人が、
「ここでこう打つのは佐竹だな」
と言われるような自分の麻雀を作れたら、と。





さて、しかしその前に『正しいものは正しい』
という事をコメント出来るようになるのが先でる。

字牌の切り順など戦術でもなんでもないのだが、
どうにも理に適っていない順、が基本とされている。

自分に必要性が無く、他家に必要性がある(必要性が出てくる)牌ほど早く切る

どう考えてもこれが理である。

世の麻雀打ちの間では散家が《第1打にダブ東を切る》行為が、
基本を知らない打ち方的に捉われているが、
いやいやこれが正嫡である。

東1局でドラは9、配牌から、東・西・北・中、と切る候補があり、
他はタンヤオ牌で狙いはタンピン。
両面ターツが多く、良い配牌と表現出来る手牌。
自分が北家ならば切る順番は、東→中→西→北である。
※東風戦で西が場風なら中と西が逆になる

ところが、西→北(中)→中(北)→東の順で切る打ち手のなんと多いことか。
しかも途中無駄ヅモがあるから6巡目前後に東を切る事になる。

あなたは親のアシスト役ですか?

と小一時間問い詰めたくなる。

鳴かれたくなければ1巡目に切らないと、ですよ?

恐らく、1打目で親に東をポンされて、簡単な親マンを上がられた時に、
必要の無い反省をしてしまったのだろう。

そんな結果より、6巡目に鳴かれた時に
『1巡目に切れば、東はトイツになってなかったかも』
という事に目を向けられないだろうか?
最初からトイツならどこで切っても鳴かれる訳だし。


別の切り口から、
「鳴かれてツモがズレるのが嫌で〜〜〜」
とかいうことを言い出す人もいますが、
ここではそんな話しに対してまで次元を落として書きたくないですw

ま、ひとつ言わせてもらえば、
いつ、誰が、どこに、何を、鳴かせるかもわからないのだから、
そんなことに気を使って役牌を後に後に回す事には何の意味も無いです。

※もちろん手牌が悪くて役牌を重ねたい時、
牌の来方によってはホンイツに向かう時などは切り順は違いますよ。



残念ながら、プロ団体に所属している者でも、
《東は絞る》という考え方が正しいと思ってる人が多い気がします。
(聞いてまわった訳ではないので、私の憶測ですが)

私に言わせると、
《絞ってるのではなく、親にトイツにするチャンスを与えてから切ってる》
となります。

デビュー当初は、そういう風潮の中で東から切ると、
「あいつヒドイ麻雀打つんだよ」
とか言われそうで、若干合わせてた部分がありますが、
これからは一切気にしない方向でw

そんな風潮が健在ならば、一石二鳥の効果も見込めます。

・普通に東から切るのが優る
・その風潮のおかげで勝手に「手が早そう」とか警戒してくれる
・中には“プチッ”とくる人もいるらしいし

極々当然の打牌順序で、
願ってもない効果が得られるなら美味し過ぎますね。

posted by 佐竹孝司(豪運王) at 22:46| 埼玉 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 麻雀(コラム・戦術・何切る等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
101だと
「場に重い字牌から切れ」
なーんてのが流行?らしいですがね。場風牌と三元牌は無闇に抑える人が多いですが、得点の状況的に
「この局はあがらせたくない」
って人の門風牌を抑える人はあまり見ません。中途半端なゲーム回しは、勝ち味を遅くするだけだと私は思いますね
Posted by 名無しさん at 2006年03月23日 12:23
>名無しさん
いらっしゃいませ。

北家にアガらせたくないからと北を絞る行為。
その行為にどれほどの効果があるのかが、私的には疑問です。
三元牌もあるし場風牌もあります。
しかも自分が抑えていても、他家はそんな事お構いなしに切るわけですし。

東風戦のオーラスで、絶対にアガらせたくないのが北家ならば、東より北を先に切るべきでしょう。

北家は数種ある役牌のうち北を残すのがベストなのですから。

『こんな手牌、アガりはおろかテンパイもしねーよ』って手なら全部抑えて死ぬ一手ですけど。
Posted by 佐竹 at 2006年03月23日 13:05
んー、まぁ
>中途半端なゲーム回しは、勝ち味を遅くするだけだと
ここが言いたかっただけなんで、絞りの方法論についてはまた違った意見なんですけどね。つっても実は佐竹さんのそれとあんまり変わらないのですが。
「字牌を絞る必要はない」
とか言っちゃうと自分に都合の良い意見しか聞こうとしない(マージャンにおいて、絞ったりできない我慢のきかない人っていうか)人が思考停止で右にならえ、っていう昨今の風潮がどうも気に入らないもんで・・連盟も然りだと思いますよ。
Posted by 名無しさん at 2006年03月25日 22:40
キーとなる役牌は最初に切るか、最後(ギリギリ)まで切らないのが一番です。
もちろん合わせ打ちはオッケー。
最初に鳴かせるのは良いんですが、
中途半端なところで鳴かせるのはヌルく感じます。
競ったオーラスなどは若干違いますが、
常に「もっと絞れよ」などと偉そうな態度を
する打ち手は「絞り」のメリットとデメリットが本当はわかっていないのだと思いますね。
「勝手に絞り死ね!」って感じです。
Posted by x at 2006年03月27日 13:17
勝手に絞り死ね、ですかwそのとおりですね。

私的には、ドラのトイツと赤入りカンチャンターツがある以外はグチャグチャ。
こんな時に赤入りカンチャンからチーして役牌の重なりを狙ってる時に、
こっちが重なった後に切ってくれる人が好きです♪
Posted by 佐竹 at 2006年03月27日 14:34
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