2005年12月14日

前回の続き(シツコイ)・佐竹

11日の日曜日に[めろんトーナメント]の決勝があり、
簡単に記事にしようと思ってメモを取っておいたのだが、
そのメモを忘れてしまいました。
その模様は次回、か、気が向いた時に(笑


と、いうことで今日は前回の続きを少々。

・優勝や通過の目が無くなったら、場を乱さないように

前回、私がプロとしての模範解答として書きましたが、
コメントやメールで「まさに自分はそう打っている」という人がいて、
『いや〜、それは凄いな』と感心させられました。

では、今回はちょっと視点を変えてみましょう。

=断トツにポイントを持っていて、ダブルハコラスでも余裕な立場=

での打ち方。


麻雀漫画でも見た事ありますが、

「ヒモは俺が選ぶ」みたいな打ち方はどうなのでしょう?

トーナメントで断トツ者が2位通過者を決めるような打ち方です。
こちらは、目無し時よりは「OK」とする人が少し増えそうですね。

1・準決勝で、今の自分の卓から、自分ともう一人が決勝に行ける場合、
自分の判断で『強い奴より下手な奴』を残した方が、次の戦いが有利。

これに異論のある人もいるでしょうかね?

2・では、その卓で一番下手な奴を選ぶ、のでは無く、
『自分が戦いたい相手』を残すというのはどうなんでしょうか?

普段戦えない、A1の有名所。
どうせ戦うならそういう相手と戦いたい、
という前向きな気持ちで、その有名所を残すような打牌はどうでしょうか?
勝つ為の選択で言えば、先のパターンとは逆にキツくなるのですが。


さて、ここからがシツコイのですが、

3・断トツで『過去に意味無しのアガりをされた』とか『普通にじっとしててくれた』
とかの理由で、通過者を選ぶ行為はどうなんでしょうかね〜?
この両者が同卓してたりしたらどう打つ?


3つ例を出しましたが、
理由が違うだけで、どれでも自分のやる行為は同じです。

もしかしたら1などは、そうしない方が温い、とさえ言われる気がします。

もちろん、そんな事ばかりに気をとられて、親役2発放銃とかしたら笑えないですが。
(いや、それは逆に伝説の珍事として・・・)


私は、目無しでも断トツでも『あり』だと思っています。

本当は、表向きには模範解答をして、実は『あり』と思っている、というほうが賢いのかもしれませんが(オカルT君やメールをくれた人がそうだとは思っていません)、 
私、そういうのダメなもんで。

綺麗ごとや建て前ってキライだから使えないんですよね。
建て前で心と意見を言うくらいなら、何も言わないし反論もしません。

でも、信念を持って、目無しでも公平に打てる人を羨ましくも思います。

かなり前ですが、平山さん(元めろんの樹メンバー・連盟休場中)とこの話しになった時、

平山さん「そういう仕返しみたいな気持ちで意味無い事したってさ、そりゃ自分の気は晴れるかもしれないけど、自分がそうされた時にその人にどう思った?」

佐竹「なんだ?どこのタコだ、コイツ?」

平山さん「でしょ?その相手はもしかして覚えていて、仕返しされたと気付くかもしれないけど、脇の2人には佐竹さんが『なんだ?どこのタコだ、コイツ?』と思われちゃうんだよ?
そんなタコの為に自分もタコと思われたら馬鹿馬鹿しいでしょ。」

と言われ、まさにその通りだと気付かされました。(こんな簡単な事、普通に気付けよ)

気付きはしましたが、

しかし、

私の精神は、いまだその境地には到達していません。










平山さんの言葉を自ら書いてたら、

・タコの為に自分もタコと思われたら馬鹿馬鹿しい

ってのが、本当に、馬鹿馬鹿しいぞ。

馬鹿馬鹿し過ぎるって、いや、マジで!

なんか、もしかしたら、今、到達したかも。
















posted by 佐竹孝司(豪運王) at 23:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 麻雀(コラム・戦術・何切る等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

目が無い時・佐竹

昨日、度胸桜吹雪氏のHPで興味深いコメントがありました。

度胸桜吹雪氏のHP↓

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=mahjongpro&P=0&MD=

携帯からで、打ち込むのが面倒な人はYahoo!モバイルで、
『度胸桜吹雪』で検索して飛んで下さい。

マージャン雑感の

[3]2005/12/5(月)
矜持、その曖昧さよ

である。

片山先生のノーマーク爆牌党でも、そんなシーンが描かれていました。

ネタも不足してる事であるし、
ひとつここは便乗して、私なりの考えでもまとめておこう。

後輩に「佐竹さんは目無しの時はどう考えて、どう打ってるんですか?」
と聞かれ、「まぁ、適当に」とか答えていられないしね。


・優勝や通過の目が無くなったら、場を乱さないように

恐らくこの答えがプロとしての模範解答ではある。

しかし、人間は感情の動物である。
それを完全に抑え込んで打てるもんでは無いだろう。
抑える努力をしながらも、ほんの少しそれが出てしまう事は排除しきれないと思う。

それに、その対局が決勝か、予選か、リーグ戦かで、目無し側の意識も変わって当然だろう。

私は過去に決勝の場で、そういう感情に駆られた牌を、1牌だけ切った事がある。
今では少し後悔している。

そんな感情でその1牌を切っていなければ、単なる清々しいまでの大敗であったのだが、
その1牌のおかげで、負けた上に心にシコリが残ったままである。


予選やリーグ戦の場では、少しの感情で打牌が変わるのは当たり前だと思っている。
なんだか、対局の場で変わるのはおかしい気もするが、今はそう思っている。

『こいつ、この前の予選で、目無しの状況で通過の無いアガリで足を引っ張られたな』
となれば、自分の目が無ければ同じ事をして差し上げます。

『あ、この人目無しの時、じっとおとなしくしててくれたな』
となれば、それをそのままお返しします。

これは普通で当然の事だと思っている。


逆に言えば、

=目無しが自分に有利に打ってくれるような人間になる努力も必要だと思っている=


これは、対局でのみそう思ってもらうのではなく、
対局以外の普段の付き合い、また、付き合いは無くとも、
その人の麻雀に対する真摯な姿勢からでもそう思ってもらえる。
少なくとも、いい加減な人間よりは『勝ってもらいたい』と思ってくれるはずだ。

私が昇・降級に関係無く、脇の二人が降級ライン上で争っている。
二人には貸しも借りもない(対局的な)。
一人はいい加減な印象のÅで、一人は麻雀への真摯な姿勢を感じさせるB。
私にはBに残留して欲しいという感情は抑えられないし、
打牌に現れる事もあるかもしれない。

そんな場面で、残って欲しい、昇級してほしい、と思ってもらえる努力も、
技術、精神の鍛錬と同時に必要だと思う。

対局内容的には、

自分の通過が無いから、サクサク早アガリで終了させてさっさと帰りましょう。

こういう人は大事な場面で、目無しにキツく打たれる可能性を上げている、と私は考えます。



さて、日曜日に↓のなに切るを載せました。

一発・赤・裏無しの競技麻雀ルール

東1局 子 7巡目 ドラ四


二二四六六567CDEEG  ツモ6


反響はメールで微々たるものでした(笑
ですので、聞きたい人にこちらからメールを送り付けて回答を頂きました。

その前にちょっと話しが逸れます。

麻雀の戦術や打牌について語る(書く)場合、
状況が細かく分かっていなければ、本来全ての回答の後に

【※状況によってはそうとは限らない】

を、毎回毎回入れなくてはなりません。

以前、競技ルール、フリールール、それと完先に関する記事を書いた時、
先制リーチを受け、競技麻雀ならドラ3枚あったら毎回完全無視・・・
と、書いたが、私はそういう選択が多いのは確かだが、例外ももちろん存在する。

今回の問題で言えば、この手、
東1局から鳴いてカンチャンの2000点テンパイ、はありえないと信じるが、
状況によればそうしない方がぬるい場合もあろう。

しかし、※〜〜〜を、毎回入れるのは面倒なので、状況を特に細かく書いていない場合、
私の(何切るの場合その人の)基準の内でもっともごく普通の○○巡目、
とする事をこのブログでの暗黙の前提にして下さい。


さて、私の打牌はGです。

理由は色々ある訳ですが、私にはこの手はチャンス手に見えます。
2600点で終わる可能性は出来る限り下げたいところ。
裏目のFを痛恨に感じません。

むしろ三or五を引いた時に

二二四五六567CDEEG
このテンパイ形を逃すよりも

二二四五六六5667CDE
このイーシャンテンを逃してる方が嫌です。

そしてFの受け入れを残した場合、
約3回に1回はFが先に埋まりますが、
約2回はマンズが先に埋まります。
約4回に1回弱は先にGとDが振り代わりますが。

ソウズを残した場合、マンズが埋まるよりソウズの必要牌を1枚引く方が早く、
イーシャンテン形は、

二二四六六45667CDE
二二四六六56677CDE等

になってる事が多く、
これなら約2回に1回はリーチ打てる形だし、
リーチ打つ必要の無いツモッパネまであります。

打点を無視しても、テンパイが目標では無くて、上がりが目標の場合(面前で)、
リャンシャンテンに戻した方が早いのでは?
と思ってるくらいです。(これは間違ってる可能性も大ですが)

また、必要牌が薄くなって来た時や、
攻撃を受けた時のチートイツへの移行も視野に入れています。

最強X氏から、G切るなら先にE切って欲しい、との意見がありましたが、
チートイツの目を残したい、というのと、万が一のE引きで6切りでの

二二四六六567CDEEE

の形は、受けが少ないんですが、悪くもないなと私は感じます。

と、言うのが主な理由です。


また、連盟Aルールは連盟の猛者に聞くのが一番と思い、
不肖の弟子・小川君の為に、
多井隆晴さん(A1・先日王位戦優勝)、
河野高志さん(A2・19・20・21期十段戦三連覇)にも打牌選択を聞きました。

多井さん=チートイも含めてツモってきたソウズに意味を持たせたいのでGかな?
よほど場況でFが良くてソウズが良くない、その時は変わるけどね。

河野さん=Gです。マンズは切れない。ソウズはよっぽどの状況以外ありえない。

との回答です。
佐竹クラス100人がGと言うより、
この二人がGと答えた事が小川君にとっては嬉しいでしょう。

さて他の方の回答です。


平山さん=G切り

島田竜也=G切り

斉藤実=6切り以外ありえん

オカルT氏=手出しで6切り

押しのH氏=巡目を考慮して、即決狙いで6切り

マイティーY氏=微妙ですがGを選択します。

最強]氏=六切り
ブログに書くなら上手く書いて、との要請でしたが自信が無いので、
『六切りに関する部分』だけを原文から抜粋します。

私は六切りを推奨しておきましょう。
一発・赤・裏無しとのことなので、
古くより玄人好みと言われている三色にこだわってみました。

ロスは三引きですが、この場合即のテンパイをのがしても、所詮カンF待ちです。
その場合、六をもう1枚切るか二切りでしょうね。
多くは六切りでしょうか、私は二切りなんですけどね。
六がカブった場合、…これは諦めて手出しで六。
でもせっかくですから3枚目は出来うる限り温存したいですね。

理想形は
二二四五六45667CDE や
二二四五六456CDDEE あたりでしょうか。
状況が変わらない(分からないの間違いでしょうか?)、
しかも裏も無い競技ルールなら、高く高くいきましょう!?

先ほど、理想形を2パターン書きましたが、
いずれも2巡後には成就できる形ですからまんざらでもないでしょう。
とにかくF引きのロスは痛いですし、
6切りも『押しのH氏』らしい実戦的な打牌ですが、
我々の麻雀のルールでは有効でも競技ルールでは4758引きのロスが、
期待値を含めて大きいですね。


ひとつの牌姿を見ても、
交わし手に見える人もいればチャンス手に見える人もいる。

ある巡目を、遅いという人もいれば、まだ間に合うという人もいます。

麻雀を打つ人が、あらゆる局面を同じに判断していたら結構つまらないと思います。

色々な考え方の人が集まって、自分の判断が正しいと信じて打ち合うから面白いゲームなのでしょうね。





なんか、三時間位かかったのに、締めがイマイチなのが気に入らん・・・。


posted by 佐竹孝司(豪運王) at 00:19| Comment(8) | TrackBack(0) | 麻雀(コラム・戦術・何切る等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月04日

12/3リーグ戦第三節・佐竹

リーグ戦、毎月半荘4回を戦い、5ヶ月間の20荘(A1・A2リーグは1年40荘)の成績で、昇級・降級・残留・を争う。(A1は鳳凰位決定戦の出場権)

対局前のほど良い緊張感が心地良い。

他のどんな対局でも感じる事は無い緊張感。

7年目になるが、デビューしてからこの感覚が消えていないのも嬉しい。

それだけ自分が大切にしている戦いということだ。


今回の対戦は、
プロクイーン優勝の二階堂亜樹ちゃんとマスターズ優勝の度胸桜吹雪氏、
それに堀口さんとの対局。

1回戦目が+28位の大きめトップだったので、
「お?昇級戦線に復帰の兆しか?」
などと思っていたら、2回戦目で1万点弱の一人沈みのラス。

このパターン、私大嫌いでしてね。
フリーでもセットでも、出来の悪い日はこのスタートのことが多いです。

この時点で
『ああ、もう今日はマイナスしなけりゃいいや』
って感じでした。

4回戦のトータルは+13ほど。
三節までのトータルは+20位。

B1リーグの後期は、
昇級が二人なのに対して降級が六人。
最終節に+40で逆転昇級が見える位置、が私の考えでは圏内なので、
昇級するには来節+40は欲しい。
となると、昇級を見据えて打つのは来節の1半荘目までかな?
プラスなら見据え続けるが、ラスったりしたら即残留狙いに切り替えである。


それにしても、対局中の二階堂亜樹ちゃん、
機嫌が悪そうにキレ気味に打ってる様に感じました。

しかし、そういう対局があるのもリーグ戦であり、
それもまた、麻雀である。

>公式戦等で相手を熱くさせるのが目的で、
>自分が子の時に染め手の人に鳴かせまくってオリたりすることがあります。
>そんな事されて親カブリや勝負手を逃したりすると、
>とたんに打牌が強くなり『ムカついてるな』と分かる人がいますが・・・

私がこのブログでコメントしたものですが、
意図的にやる人もいるわけですし。


この時は意図的に鳴かせた訳ではないのですが、
私の対面が役牌を二つ鳴いてソウズのホンイツ模様の捨て牌。
私は2ソウを切れば役無しのDEテンパイ。
ツモれば上がれるし、CF引けばピンフで出アガリの利く形になる。
私が2ソウを切るとポンが入り次巡上がれないDをツモ切られ、2巡後にトイトイになる高目をツモられました。
しかし何故か点数申告は2千・4千。
この時の度胸桜吹雪氏と亜樹ちゃんの点棒払いの早さと、
次局に移る光速の動きに思わず吹き出しそうになりました(笑
※点数申告は自己責任なので他者が教える必要は無い。稀に、教える事が自分の利益になる場合(放銃者と昇・降級を争ってる)は教える時もある。


これ、リーグ戦での場面なんですが、どうなんでしょうか?
私的には2ソウ切りで問題無いのですが。

テンパイしてる感じでは無いってのが大きいし、下家じゃなく対面である。
うまくポンされる事の方が少ないと思われます。
私は子なので、鳴かれたとしても放銃さえしなければ二千点or三千点の支出で済みます。
上がり点は安いが、相手の勝負手を不発に終わらせるのは収入以上の価値があると思う。
そして、切るなら『今』であり、その後手出しが入ってから切るのは愚か過ぎる。

まあ、彼女は私のこの鳴かせに機嫌悪くなった訳じゃありませんがね。

魅せる麻雀とか言いながらバックでも上がりました。
ドラG含みのペンFをチーして東(ダブ東)で上がって5800。
いや、しかし、これは仕掛けるって。
観戦者がいても仕掛けるって。
出上がれるとは思ってなかったけど。
これ仕掛けないでダブ東鳴いたって、あと2枚のドラそばのペンFじゃ上がれませんて。
ドラ引いて望外の11600になる事もあるだろうけどさ。
ようは状況や相手によって臨機応変にって事ですね。



□何を切りますか?□

一発・赤・裏無しの競技麻雀ルールです。

東1局 子 7巡目 ドラ四


二二四六六567CDEEG  ツモ6


場況がこれだけで申し訳ない。
普通、二者択一だね。

「状況による、としか答えないプロは・・・」

とは、有名なネット雀士が多用する言葉だが、
私に言わせれば麻雀の打牌は全て『状況による』だと思っている。
第1打から状況によるだろう。

状況によれば、チートイツを狙いに行くし、四切りだってあるだろう。
しかし、今回は特に偏った捨て牌や状況じゃないとして下さい。

期待の研修生【桶川の奇跡・小川慎二】君の名誉回復の為に熟考の上、回答願います。



たった今マイティーY氏から、今週開催分のメールが届きました。

左からトップ→ラスの回数です。

最強X氏 13.11.18.13
押しのH氏14.13.14.13
マイトY氏13.11.14.16
無邪気I氏16.13.10.14
オカルT氏 6.14.6.6

>今週は、押しのH氏とオカルT氏の二人勝ちでした。(祝儀勝ち)

との事。
「祝儀で負けたんだよ」と言いたげな所が無邪気で高感度UP(笑

確かに東南戦の祝儀は大き過ぎますね。
点数や着順の方で▲3Pくらいなのに祝儀が+8Pで、結果+5Pくらいなんて有り得ます。
しかしながら、それがリーチ麻雀ルールの醍醐味でもあるのでしょうね。
posted by 佐竹孝司(豪運王) at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | プロ公式戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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