昨日、度胸桜吹雪氏のHPで興味深いコメントがありました。
度胸桜吹雪氏のHP↓
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=mahjongpro&P=0&MD=携帯からで、打ち込むのが面倒な人はYahoo!モバイルで、
『度胸桜吹雪』で検索して飛んで下さい。
マージャン雑感の
[3]2005/12/5(月)
矜持、その曖昧さよ
である。
片山先生のノーマーク爆牌党でも、そんなシーンが描かれていました。
ネタも不足してる事であるし、
ひとつここは便乗して、私なりの考えでもまとめておこう。
後輩に「佐竹さんは目無しの時はどう考えて、どう打ってるんですか?」
と聞かれ、「まぁ、適当に」とか答えていられないしね。
・優勝や通過の目が無くなったら、場を乱さないように
恐らくこの答えがプロとしての模範解答ではある。
しかし、人間は感情の動物である。
それを完全に抑え込んで打てるもんでは無いだろう。
抑える努力をしながらも、ほんの少しそれが出てしまう事は排除しきれないと思う。
それに、その対局が決勝か、予選か、リーグ戦かで、目無し側の意識も変わって当然だろう。
私は過去に決勝の場で、そういう感情に駆られた牌を、1牌だけ切った事がある。
今では少し後悔している。
そんな感情でその1牌を切っていなければ、単なる清々しいまでの大敗であったのだが、
その1牌のおかげで、負けた上に心にシコリが残ったままである。
予選やリーグ戦の場では、少しの感情で打牌が変わるのは当たり前だと思っている。
なんだか、対局の場で変わるのはおかしい気もするが、今はそう思っている。
『こいつ、この前の予選で、目無しの状況で通過の無いアガリで足を引っ張られたな』
となれば、自分の目が無ければ同じ事をして差し上げます。
『あ、この人目無しの時、じっとおとなしくしててくれたな』
となれば、それをそのままお返しします。
これは普通で当然の事だと思っている。
逆に言えば、
=目無しが自分に有利に打ってくれるような人間になる努力も必要だと思っている=
これは、対局でのみそう思ってもらうのではなく、
対局以外の普段の付き合い、また、付き合いは無くとも、
その人の麻雀に対する真摯な姿勢からでもそう思ってもらえる。
少なくとも、いい加減な人間よりは『勝ってもらいたい』と思ってくれるはずだ。
私が昇・降級に関係無く、脇の二人が降級ライン上で争っている。
二人には貸しも借りもない(対局的な)。
一人はいい加減な印象のÅで、一人は麻雀への真摯な姿勢を感じさせるB。
私にはBに残留して欲しいという感情は抑えられないし、
打牌に現れる事もあるかもしれない。
そんな場面で、残って欲しい、昇級してほしい、と思ってもらえる努力も、
技術、精神の鍛錬と同時に必要だと思う。
対局内容的には、
自分の通過が無いから、サクサク早アガリで終了させてさっさと帰りましょう。
こういう人は大事な場面で、目無しにキツく打たれる可能性を上げている、と私は考えます。
さて、日曜日に↓のなに切るを載せました。
一発・赤・裏無しの競技麻雀ルール
東1局 子 7巡目 ドラ四
二二四六六567CDEEG ツモ6
反響はメールで微々たるものでした(笑
ですので、聞きたい人にこちらからメールを送り付けて回答を頂きました。
その前にちょっと話しが逸れます。
麻雀の戦術や打牌について語る(書く)場合、
状況が細かく分かっていなければ、本来全ての回答の後に
【※状況によってはそうとは限らない】
を、毎回毎回入れなくてはなりません。
以前、競技ルール、フリールール、それと完先に関する記事を書いた時、
先制リーチを受け、競技麻雀ならドラ3枚あったら毎回完全無視・・・
と、書いたが、私はそういう選択が多いのは確かだが、例外ももちろん存在する。
今回の問題で言えば、この手、
東1局から鳴いてカンチャンの2000点テンパイ、はありえないと信じるが、
状況によればそうしない方がぬるい場合もあろう。
しかし、※〜〜〜を、毎回入れるのは面倒なので、状況を特に細かく書いていない場合、
私の(何切るの場合その人の)基準の内でもっともごく普通の○○巡目、
とする事をこのブログでの暗黙の前提にして下さい。
さて、私の打牌はGです。
理由は色々ある訳ですが、私にはこの手はチャンス手に見えます。
2600点で終わる可能性は出来る限り下げたいところ。
裏目のFを痛恨に感じません。
むしろ三or五を引いた時に
二二四五六567CDEEG
このテンパイ形を逃すよりも
二二四五六六5667CDE
このイーシャンテンを逃してる方が嫌です。
そしてFの受け入れを残した場合、
約3回に1回はFが先に埋まりますが、
約2回はマンズが先に埋まります。
約4回に1回弱は先にGとDが振り代わりますが。
ソウズを残した場合、マンズが埋まるよりソウズの必要牌を1枚引く方が早く、
イーシャンテン形は、
二二四六六45667CDE
二二四六六56677CDE等
になってる事が多く、
これなら約2回に1回はリーチ打てる形だし、
リーチ打つ必要の無いツモッパネまであります。
打点を無視しても、テンパイが目標では無くて、上がりが目標の場合(面前で)、
リャンシャンテンに戻した方が早いのでは?
と思ってるくらいです。(これは間違ってる可能性も大ですが)
また、必要牌が薄くなって来た時や、
攻撃を受けた時のチートイツへの移行も視野に入れています。
最強X氏から、G切るなら先にE切って欲しい、との意見がありましたが、
チートイツの目を残したい、というのと、万が一のE引きで6切りでの
二二四六六567CDEEE
の形は、受けが少ないんですが、悪くもないなと私は感じます。
と、言うのが主な理由です。
また、連盟Aルールは連盟の猛者に聞くのが一番と思い、
不肖の弟子・小川君の為に、
多井隆晴さん(A1・先日王位戦優勝)、
河野高志さん(A2・19・20・21期十段戦三連覇)にも打牌選択を聞きました。
多井さん=チートイも含めてツモってきたソウズに意味を持たせたいのでGかな?
よほど場況でFが良くてソウズが良くない、その時は変わるけどね。
河野さん=Gです。マンズは切れない。ソウズはよっぽどの状況以外ありえない。
との回答です。
佐竹クラス100人がGと言うより、
この二人がGと答えた事が小川君にとっては嬉しいでしょう。
さて他の方の回答です。
平山さん=G切り
島田竜也=G切り
斉藤実=6切り以外ありえん
オカルT氏=手出しで6切り
押しのH氏=巡目を考慮して、即決狙いで6切り
マイティーY氏=微妙ですがGを選択します。
最強]氏=六切り
ブログに書くなら上手く書いて、との要請でしたが自信が無いので、
『六切りに関する部分』だけを原文から抜粋します。
私は六切りを推奨しておきましょう。
一発・赤・裏無しとのことなので、
古くより玄人好みと言われている三色にこだわってみました。
ロスは三引きですが、この場合即のテンパイをのがしても、所詮カンF待ちです。
その場合、六をもう1枚切るか二切りでしょうね。
多くは六切りでしょうか、私は二切りなんですけどね。
六がカブった場合、…これは諦めて手出しで六。
でもせっかくですから3枚目は出来うる限り温存したいですね。
理想形は
二二四五六45667CDE や
二二四五六456CDDEE あたりでしょうか。
状況が変わらない(分からないの間違いでしょうか?)、
しかも裏も無い競技ルールなら、高く高くいきましょう!?
先ほど、理想形を2パターン書きましたが、
いずれも2巡後には成就できる形ですからまんざらでもないでしょう。
とにかくF引きのロスは痛いですし、
6切りも『押しのH氏』らしい実戦的な打牌ですが、
我々の麻雀のルールでは有効でも競技ルールでは4758引きのロスが、
期待値を含めて大きいですね。
ひとつの牌姿を見ても、
交わし手に見える人もいればチャンス手に見える人もいる。
ある巡目を、遅いという人もいれば、まだ間に合うという人もいます。
麻雀を打つ人が、あらゆる局面を同じに判断していたら結構つまらないと思います。
色々な考え方の人が集まって、自分の判断が正しいと信じて打ち合うから面白いゲームなのでしょうね。
なんか、三時間位かかったのに、締めがイマイチなのが気に入らん・・・。