プロ連盟の荒正義さんの言ったことに以下のようなことがある。
(プロ連ニュース参照)
「相手の手牌を読むなんて誰でも出来る」
「本当の読みとは相手の心を読むことだ」
ここ1・2年にデビューした人や
一般の人は初めて聞くことかもしれないが、
麻雀というゲームを“効率良く手牌を構成する”というところから、
さらに奥に進むとここに達するのだと思う。
リーグ戦の会場で、たまにこんな話しを聞く。
「ありえない仕掛けをされて〜〜〜」
「親リーに、二つ鳴いた1000点で突っ張って来られて〜〜〜」
「あいつは仕掛けた相手に無頓着過ぎて〜〜〜」
いずれも自分が損害を被った愚痴なわけであるがw
リーグ戦のように“同じ相手と何度も戦う”場では、
相手の癖や傾向を見抜いたりする能力も大事
前回書いた事であるが、
この《相手の癖や傾向》のデータが集まったと思えばそんなに腹も立つまい。
そして以降の戦いに生かせば良いのである。
簡単な例だと
・鳴く時のその人の基準
これは普段から良く観察しておかなければならない。
良く観察していると、どういう手牌の時、何点の時、ドラが何枚の時等、
人それぞれの大体の基準が分かってくる。
観ていると分かるが、本当に人によってものすごい違いがある。
何を切るか?この手リーチ?
なんてものの比ではない。
その、人それぞれの鳴きの傾向を蓄積するのである。
そうすれば対処の行動の決定にプラスになる。
ドラ2の3900点くらいではあまり先制で鳴かない人(オーラスとかは別だが)、
と分かっていれば、そんな人が先制で鳴けば真っ先に警戒が必要である。
とにかく1000点でも鳴いてテンパイすることが大事と思ってる人、
が鳴いた場合とは対処が変わってきて当然である。
ホンイツトイトイ系の鳴きをされた時でも、
十分なところからじゃないと鳴かない人なのか、
1つ2つ鳴いてから、もう1〜2トイツを作るようなところからでも
鳴いてくる相手なのかを分かっていれば、
自分の手が勝負に値する手になった時に(なりそうな時に)、
その一牌を切るか切らないかの判断の役に立つだろう。
・仕掛けに無頓着な人
今戦ってる相手が“仕掛けに無頓着な人”なのかどうか?
これも見極めておけば結構有効である。
上家が温めの人だと判断すれば、
普段仕掛ける1歩手前の手牌からでも仕掛けられる。
また、リーチもダマもどちらの選択もある手牌だとしよう。
そんな時に、上家が染め手仕掛けをしていて、
自分は下家だからとバンバンその色を切ってる捨て牌。
で、対面がまさに仕掛けに無頓着な人だったら?
※さらに、そのくせリーチには過敏になるタイプだとしようw
どちらの選択も有り得る手ならばダマの方が断然手厚い。
無頓着者に、自分のリーチには安全牌だからと、
上家が欲しがってる牌をわざわざ対面に切らせる手助けになりかねないのである。
逆に「俺の下家で鳴いて上がれると思うなよ」くらいに(大げさだがw)
牌を絞る・鳴かせない、ことを意識する対面ならばリーチでもOK。
また、この場合、無頓着な打牌で切るのではなく、
故意に鳴かせ横移動させて無傷で済ませようという戦術も常套手段なので、
そういう事をする相手なのかどうかも普段から観察しておけばダマを選択出来よう。
・心理を読む
“今”相手はどういう心理状態なのか?を読んで、
こうされたた嫌だろうな、という選択をするのも有効だろう。
カリテン氏のブログの記事で、
かなり早い巡目にペンチャンリーチを選択したプロの話しにもあるが、
そういう選択は有効であると私は思っている。
ただ、その効果が数字や数式にはならないので、
ここを無視して数字の部分だけで打ってる打ち手も多そうである。
一歩進化すれば
“こうしたらこの後相手はどうするだろう?”
を読んだ戦略が可能になる。
眠いので具体例はまた今度w(気が向いたら)
=おまけ=
最強X氏の言ったことに以下のようなことがある。
「より的確にオリる為に鳴く」
意味が分かる人がどれくらいいるのだろうか?
posted by 佐竹孝司(豪運王) at 01:16| 埼玉 ☔|
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